2016年04月 - ビジネスブログ

オールウィン社会保険労務士事務所
就業規則作成 助成金申請なら
2016年04月18日 [Default]
企業の採用担当者の間で常識になりつつある言葉だそうです。
「オヤカク」・・・。大体予想はつきますかね。
そうです、「親に確認」の略称です。

売り手市場になり、内定や採用した学生がすぐに退職したりすることがないように、あらかじめ学生の親が納得するか確認を求めたり、親と会って採用理由を説明したり・・・とにかく会社をよく知ってもらうように企業が昨今努力しているとのことです。
このご時世、親に反対されて入社しないケースもよくある話だと言います。

少子化が影響しているのかは分かりませんが、自分の子供への関心が年々高まっており、採用される学生もそれを嫌がらないとのこと。
なんだか、モンスターペアレントを想像してしまいます・・・。
そして学生もそれを良しとしているのですから、大切に育てられてきた子供が多いのでしょうか・・・。

確かに、高い採用費用をかけてやっと採用した良い人材がすぐに退職してしまっては企業にとっては大きな損失となります。
中小企業などにとっては、採用する人数も限られていますから、その損失もさらに大きくなるでしょう。

私どもが就職活動をしていた時には考えられないことでしたが、時代の移り変わりは早いです・・・。
就職活動で親や兄弟に相談することはあっても、親が会社と会ったり話をしたりなんて恥ずかしくて「やめてくれ!」と言ったでしょう。

前述のとおり、特に中小企業にとってはすぐに退職されてしまうのは死活問題となります。
確かに中小企業は名が知れていない場合が多いです。
しかし、日本の中小企業は名前は知られていなくても優れた技術で日本経済を支えている企業がほとんどです。
そもそも大企業にとっても中小企業の存在がなければ経営は立ち行かなくなるでしょう。
そういったことを「会社名を知らないために不安に思っている親に説明し、安心しては働ける職場だ」と説明すれば退職も減るかもしれません。

時代によって対応は様々で、動き方も変わってきます。
面倒臭いとか、そんな社員はいらない、と言わずに動くのも必要なのかもしれません。

とにかく大切なのは、次代の企業を支えるかもしれない人材を確保し、育てることです。
経営者の皆様!私どももアドバイスさせていただきますので頑張りましょう!!


2016年04月15日 [Default]
京都にある世界遺産に指定されているお寺に関する訴訟判決がありました。

原告は、そのお寺のお坊さんではなく、境内で運営する食堂で働いていた元料理長の方です。

訴訟内容は、勤務し始めて数年経過してから、時間外労働が月140時間を超えるのが常態化するようになった。
多い月では240時間に及ぶこともあった。
ある年は365日出勤!!そのうち349日は連続して勤務していた!!
結果、抑うつ神経症を発症し、休業しているということです。
これに対し、お寺に対し慰謝料など4700万円の賠償を求めたものです。

判決では、「業務は著しく過重だった」「過重な業務がなければ抑うつ神経症を発症することはなかった」
「寺が労務管理体制を整え、業務量を調整したり人的体制を充実させたりして、業務が過重にならないようにする義務があった」
と結論づけ、お寺側に約4250万円の支払いを命じました。

世界遺産に指定されているお寺でもそのようなことがあるのか・・・と考えるとともに、
恐ろしいほどの過重労働をさせているとびっくりしました。
お寺側はほとんど労働に関する知識等が無かったとしか思えません。
世界遺産はさて置き、お寺でもなんでも労働者を雇っていれば労働者の労務管理をすることは当然の義務です。
今回の件の1日当たりの労働時間等は不明なため未払い残業等があるのかは分かりませんが、
そもそも3ヶ月平均で80時間の残業、1ヶ月で100時間の残業を行わせると、健康上の問題が生じる恐れが
あると厳しく労働基準監督署は管理しております。
過重労働によっての未払い残業も怖いですが、健康障害が起きてしまう可能性が高まることも十分経営者は認識しなければなりません。

やはり経営者は個々の労働者をしっかりと管理する必要性を痛切に感じます。
しかし経営者だけでは目が行き届かないのも私どもはわかっております。
起きてからでは遅い。
やはり未然に状況管理をしっかりしておくことが最も大事です。
少しでも不安がある経営者の皆様はご相談いただければと存じます。

PS 今回のお寺はおなじみのCMに出たり、私も実際に行ったことがあり非常に良いイメージだったので残念です。
これを機に信頼を取り戻すように労務管理を行っていただければと思います。



2016年04月11日 [Default]
今週の土曜日に娘と一緒に、母の畑に行きました。
母の畑は茅ヶ崎市の私の家の近くにあります。
季節の野菜をいっぱい育てており、いつもおすそ分けをもらって我が家も大変助かっています。
自給自足で野菜はほとんど買わなくて済む・・・最高です!!

娘は虫網をもって大好きな虫取りに励む中、
私は母の手伝いをたまにはしなければ!と思い、インゲン豆を植えるため鍬をもって畑を耕し、豆を植える作業を行いました。
非常に重労働です・・・。ほんの少しの時間なのに息切れです・・・。
母は70歳を超えているのに、いつもこんな重労働を淡々とこなしていることに改めて母の強さを実感しました。
これからも無理をせずにしてほしいと願うとともに、たまには手伝わなければと思いました。

農業は社会保険労務士の範疇とは現在のところ離れた業種だと思います。
しかし、農業でも労働者を雇っていれば労働時間の管理や労働問題などの発生が必然的に必要になります。
そして、今後はTPPもあり農業法人も多くなってくると思われます。
社会保険労務士の活躍の場は、農業分野にも広がっていく可能性は十分にあります。
農業の実務体験を踏まえて、農業分野にも強い社会保険労務士も目指せたら、と感じました。

畑
仕事終わりの母の畑です。(写真が縦にならないんです・・・機械音痴です)
これから、スナップエンドウ、インゲン豆、トウモロコシなどが育ってきます。

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