認定こども園の労基法違反 - ビジネスブログ

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2017年03月24日 [Default]

認定こども園の労基法違反

一時期話題になりました保育園と幼稚園を一体化した「こども園」。
当然認定が必要ですし、認定には厳しい要件が課せられると思われます。
保育園でも一部緩和の方向ではあるものの認定は厳しいのが現実。
大切なお子様を預かるのですから当然ですよね。

そんな認定こども園を運営する兵庫県のこども園に労働基準法違反の疑いがかけられています。

勤務する保育士からの通報で発覚したものですが、内容はというと・・・
〇 遅刻をしたら給料から罰金として1万円控除!!
〇 時間外勤務手当は支給しない!!

これが本当なら、よく認定されたものだと思ってしまいます。
まず、遅刻で罰金1万円・・・1分でも遅刻したら1万円・・・恐ろしいですね、それだけで毎朝ストレスです。
せいぜい遅刻控除をする、何回もするようだったら制裁として賃金の1/10の金額を控除ぐらいでしょう。

次に時間外手当の支給無し・・・確実な労働基準法違反です。
今のような未払い残業代が大々的に報じられている中で堂々とよくやるものです。
これについて園長は「時間外に働くことはない」と言っているようです。
怪しい・・・。
実際に市が以前に抜き打ち調査をしたときには時間外手当の支給は確認できなかったそうです。

まだ保育士の訴えの段階で確定はしていないので断言は当然できませんが、
おそらく保育士の訴えが事実なのでしょう。
嘘をついて訴えるなんてことはほぼ考えられません。

雇用契約書には上記の「罰金」のルールの記載はないとのことです。
当然時間外手当の支給ルールは記載されているものと思われます。

直ぐに解明されるとは思いますが、
保育士不足や保育士の待遇問題、待機児童問題等様々ある中でのことで残念です。
お子様を預けている親御さんは尚更のことと思います。

このような状態では保育士はどんなに仕事にやりがいがあるとしても不満を抱きながら仕事をすることになります。
それがストレスになってお子様に被害が及んでしまったら・・・。
取り返しのつかないことになります。
そこまで運営側は考えなければいけません。

今、保育士さんは世の中に求められています。
そんな保育士さんがやりがいを持てる職場を作っていってほしいと切に願います。

認定こども園保育士
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